2024/07/27 14:13

もう夏ですね。
つい数週間前まで、「なんか夏らしくなってきた」なんて思っていましたが、もう、夏です。
毎年思うのですが、年々夏が好きになってきている自分に驚いてしまいます。元々は完全に冬派の人間でしたし、何より汗っかきなので夏がまぁなんともしんどいわけです。それでもここ数年は夏の暑さにもちょっと口角が上がり、夕方のじっとりとした空気に寂しさを感じています。夏を好きになり始めたのは多分、久石譲のSummerを心から楽しめるという理由と、アイスコーヒーの奥深さに魅了されているから、という2つの理由がある気がします。久石譲については長くなるので割愛。
さて本題です。
アイスコーヒーって、レシピ、たくさんありますよね。濃いめに抽出したコーヒーを氷で急冷する、先に氷をサーバーに入れておく、ホットで抽出したコーヒーをゆっくりと冷ましてアイスにする、水出しで抽出する、、、。いわゆる「アイスコーヒー」にこれだけの種類があり、エスプレッソまで扱うとなるともう無限大です。
お豆の状態や焙煎度合い、好み、その日その時の気分など、その時々の状況に応じてアイスコーヒーの作り方は大いに変わってきます。例えば今店頭で扱っているブレンド。さっぱりと飲みやすいブレンドとしてお作りしていますが、その分アイスになると少し物足りなさを感じてしまうこともあります。濃いめにドリップして後から氷で急冷する方法(いわゆる「後入れ」)を取ると、コーヒー全体の味は締まるのですが、良くも悪くも角が立ち、キリッとした味わいに仕上がります。今月のブレンドをこの「後入れ」でアイスコーヒーにすると、さっぱりしすぎてしまうので、お店では氷は「先入れ」にしています。先入れの方が丸みがあり、コーヒーの香りを余すことなく閉じ込めてくれるので、さっぱりしたコーヒーには先入れです。
これはもうやってみてほしいのですが、氷を先に入れるか、後に入れるかだけで、本当に同じコーヒーなの?って疑いたくなるくらいに味わいが変わります。氷を先に入れると、味わいがまろやかになり、まんまるなカップに仕上がり、氷を後から入れると、全体的にキリッとして、四角い感じのカップになります。、、、と言葉で(ましてや文字だけで)伝えようとしても多分伝わらないので、是非試してみてください。時間をかけてゆっくり楽しみたいときは先入れ、喉乾いた!一気飲み!ってときは後入れが個人的にはおすすめです。
店頭でお出ししているアイスコーヒーは、お豆によって氷の入れ方を変えていますので、もしお好みがあったり、その日の気分的にこっちがいいな、なんてことがある方がいらっしゃいましたら、是非ご注文時に一言お声掛けください。お豆に合わせて、気分に合わせて、最高のカップが作れるよう尽力させていただきます!