2024/12/13 16:47

 

 期間限定!

 この言葉に釣られてきた方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。

 きっといつものブログより興味を持ってくれた方の数は多いはず。

 期間限定で何をするのか分からず、なんの案内かも分からず、そもそも期間がいつからいつまでなのかも分からない。それでも何かを期待して、今回のブログを読み始めていることと思います。
 ちなみにサムネイルに使用したこの画像は、「バンザイをするアジア人ビジネスマン」という名前の、フリー素材です。「期間限定セールに歓喜する男性」ではありません。

 先に言っておきますが、誰にでも参加できる期間限定のセールとか、あるいはイベントのようなものは用意していません。想像したようなイベントは、ありません。

 なんとなくキャッチーで、みんなの興味を引くようなタイトルをつけたらどれくらいクリックされるのかが気になったので、ちょっとやってみました。謂わば実験みたいなものですね。サムネ詐欺、タイトル詐欺とはどれくらいどんな効果を生むのか、試しているわけです。誤解のないよう先に理っておきますが、私は詐欺ではなく、社会実験をしているだけなので、悪しからず。
 
 さてこの辺りで騙されたことに気づいた方は、ちょっとカチンときて、ブラウザバックしていることでしょう。どうぞご自由に。このブログはどこまで何人が読んでいるか分かるような設定をしてあるので、どの辺でみんながイライラしたかが見えるわけです。普段のブログは実に8割ほどの方が一番最後まで読んでくださっているのですが、今回このブログにおいて私の見立てでは、この辺ですでに半分くらいの方が離脱しているはずです。どうぞどうぞ。
 読むのをやめるにせよ、ここから先もなんとなくムカつくから読んでやろうと意気込むにせよ、いずれも私の手のひらの上です。何日かしたらこのデータを見て、結構みんな読んでくれるんだな、とか勝手に感想を持つだけで、この実験をどう活かすかもまともに考えていないわけです。私の手のひらの上から飛び降りたいという方は、お好きなタイミングで飛び降りてみるのが良いと思います。結構長い私のブログを最後まで読むのは、それなりに時間を取られるので、ブラウザバックするか、もしくは他のもうちょっとまともな記事を読んでみるのが良いかと思います。
 まともなブログはこちら(←ここを何名がクリックしたかも分かるようになっているので、いずれにせよ手のひらの上ですね。すみません)。

 まだ読んでくれている方。改めましてこんにちは。庭珈琲の店主です。
 きっとここまでめげずに読んでいるあなたは、よっぽどこのブログを信用してくださっているか、ムカつくから逆に読んでやろうという天邪鬼な方か、どちらかでしょう。前者が多いことを願っています。私の手のひらへ、ようこそ。
 こんなに攻撃的な入りをするブログ、初めて書きましたよ。ほんのちょっとだけ、ビビってます。

 でも結構引っかかる人は多いと思うんです。実際私も期間限定という言葉には弱いですし、期間限定特別メニューなんて言われたら、他のものを見ずに決めてしまうことすらあるくらいです。限定ものって、それだけでもう魅力的。
 期間限定的な言葉は、探してみると他にもたくさんある気がしていて、いずれも当たり障りなく、ほとんど意味を持たない形容詞的な単語ばかりです。数量限定、お一人様一つまで、在庫限り、産地直送、自家製、人気No.1、、、。
 いやまて冷静に考えろよと私は言いたいです。大体なんでも数量は限定されているだろう。在庫に限りがあるのも当然じゃないか、と。再入荷の目処が立っていない場合はギリギリこれらのワードが使えるかもしれませんが、いつまでも安定して仕入れられるものなんて、世の中ほとんど存在しないはずです。産地直送は基準が曖昧ですし、自家製も何を以てして自家製なのか。疑ってかかればいくらでも不信感は出てくるわけで、ぱっと見よさそうな言葉でも、よくよく考えればおかしいなんてことは結構頻繁にあるんです。

 アンチテーゼ。

 格好良く言えばそうなりますが、要はひねくれ者の声を聞いてほしい、という思いでこのブログを書いています。
 数量なんか絞らなくても味が良ければ当然リピートされますし、自家製なんて謳わなくても、本気で美味しいものを届けようとしていれば、コーヒーに限らずなんだって自家製なはずです。自家製と言えば言うほど売り物っぽくなり、私のような捻くれ者は、購買から遠のいてしまいます。能ある鷹は爪を隠す的な、実力を隠しているタイプの人やお店に魅力を感じるので、売り文句を並べられれば並べられるほど、それはまるで爪剥き出しで焦っている野鳥のように見えてしまいます。
 キャッチーなフレーズは、同時にチープさを出してしまいます。ただ世の中には、チープさを好む方も多くいらっしゃいますし、チープでもとりあえずあれば良い、みたいな方も当然いらっしゃいます。インスタントコーヒーだって、立派なコーヒーです。そういった方々を否定する気は一切ありませんが、おそらく私のお店に来て珈琲を飲んでくれる方や、このオンラインショップで買い物をしてくださる方は、少なからず味やバックグラウンドへの期待があるはずです。実際にどうか、厳密には諮りかねますが、少なくとも私は味に期待されていると思って(あるいは思い込んで)、日々お店に立っています。

 逆説的ですが、私は極力、チープさを出してしまいそうな言葉を使わないよう努めています。チープさを出す、期間限定的な形容詞に惹かれて入ってきた方は、きっと味で勝負する私と根本の部分で合わず、お金を払ったのに損をしたような気持ちにさせてしまうことが目に見えているからです。甘い言葉で誘引せず、本物志向の方を相手にしたい。若輩者ながら偉そうで、随分とご立派な考えを持っているんです。自分でも偉そうだなとはなんとなく理解しているので、少し高めに設定したこのハードルを乗り越えてきてくださったお客様には、最高のもてなしをしたいと思っているわけです。ドリップの前に味の好みを伺ったり、一緒にメニューを見て悩んだり、頼まれてもいないのに飲み比べ用の珈琲をお出ししたり、とにかく手を変え品を変えです。ちょっと緊張しながら入ってきた方が、帰る頃には、また来ます、と満足げな表情をしていたら、それで十分なんです。きっとまた来てくれる、今度はどんなコーヒーを出して驚かせてやろうかな、とこちらもワクワクしながらお客様をお見送りするんです。
 きっとここまでこのブログを読んでくださった方は、前半の攻撃的な内容を乗り越え、抽象的なこの題材をなんとか読み進め、共感(あるいは否定)しながらここまで辿り着いてくださったのだと思います。ありがたいですね。普段からブログを最後まで読んでくださっている常連の方々か、根気強い天邪鬼の方かは分かりませんが、感謝感謝です。私はきっとここまで読んでくださるタイプのお客様を大切にしなければならないのだと思います。

 感謝の想いを込めて、最後まで私の手のひらの上に残り続けてくれた皆様へ、期間限定セールのご案内です。

【期間】
 2024年12月13日(金)12:00~12月17日(火)23:59まで

【コード】
・20%OFFクーポン(上限1,500円) クーポンコード:2412base20
・10%OFFクーポン(上限1,500円) クーポンコード:2412base10
・5%OFFクーポン(上限5,000円) クーポンコード:2412base5

【その他注意事項】
・20%OFFクーポンのみ、12月14日(土)12時~先着20,000名限定
・上限金額はいずれも割引額の上限です


 嘘はつけない性格なものでして。